思いの外、嗅覚よりも視覚に頼っていることもあるようです。
ご飯の準備中に、カリカリが落ちたが早いか、ピラニアの如く足下をクンカクンカして、棚ぼたを目論む猫も多いですが、自ら瓶から取り出したカリカリを、見逃してしまう猫の動画であります。
動画の冒頭で、瓶から上手に掬いだした茶縞猫さん。肉球に触れた感触を元に、前脚の付近を探しますが、肝心のカリカリは台の上にコロン。それに気づかず「さっきまで肉球の上にあったのに、ここにないってことは、きっと取り出す勢いにまかせて後ろに放り投げてしもたんや、あかんあかん」と、エセ関西弁が脳内アナウンスされたようで、カリカリの行方を追って徐々に後ずさります。「ない!後ろ? ない?後ろか? ない!!もっと後ろか?」と下がり続けること35秒あまり。ふと首を上げた刹那、目的のブツが視界に入ったようで、さも何事もなかったかのようにツツツと歩み出て、難なくカリカリをゲット。その姿は、ジワジワとした静かな笑いを誘います。
お気づきの方もいるかと思いますが、以前バナナを愛しすぎてバナナを見失いかねなかった、あの猫さんであります。
[Mao the cat and the lost food – Mao et la croquette perdue !/YouTube]
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