猫本書評:猫への愛情を自己愛へスライドできるマインドフルネス的日録『猫とわたしを整えるジャーナリングノート』

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(写真提供:『猫とわたしのジャーナリングノート』服部円著/オレンジページ)

皆様いかがお過ごしでしょうか。年末年始に意気込んで買った手帳が早くもただのメモ帳と化しつつある今日このごろ、本日は皆様の心を整える一冊をご紹介。2月20日に発売となりました『猫とわたしを整えるジャーナリングノート』であります。献本いただきましたので、謹んでご紹介申し上げます。

そもそもジャーナリングとは何ぞやと申しますと、書き出すことで忘れるメソッドであります。後世に残すんではなく、ポジティブなこともネガティブなことも、重大なこともささいな事も、なるべく多く書き出して、客観的に自分を眺めたり、自分の現在地を俯瞰する、マインドフルネス的技法の一つといえます。日記よりも日録と言った方がしっくりくるかもしれません。

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目次からも分かるとおり、始まりは「猫とわたし」の記録から。
(写真提供:『猫とわたしのジャーナリングノート』服部円著/オレンジページ)

しかしながら、この「継続的に書き出す」ってのが曲者なわけでありまして。できる人はできるんですが、我々にとっての最強最大の難敵は「面倒くさい」であります。年末年始に日記が毎年飛ぶように売れるのも、NHKの語学講座の売れ行きは4月が一番多いのも猫ならぬ根っこは一緒。ジム通いにランニング、勉強、運動、積立投資、NISAにiDeCoに確定申告などなど、続けるといいことは、大抵面倒くさいマインドが邪魔をするのであります。

江戸時代の国学者・本居宣長は、自らの書斎(通称:鈴屋(すずのや)に36個の駅鈴を吊り下げて、勉学の合間に鈴の音を聞いて安らいだといいます。鈴かねのさやさやであります。しかしながら我々凡人には36個ではとても足りません。いっそのこと2000個くらい吊り下げて、鳴らしていない合間には勉強するようにしないと続かないわけでして、まったくもって本末転倒であります。

しかしながら、この本末転倒こそが、実は重要なポイントなのであります。駅鈴を何千個も吊るして鳴らす代わりに、我が家の愛しき猫様を鈴代わりにしてみたらよいのではないかという逆転の発想であります。

「自分の家の猫のささいな変化や、おかしな行動を見逃さない観察眼にかけては、右に出る者はいない」と自負される、猫ジャーナル読者諸兄におかれましては、すでにお分かりのことと存じます。そう、まずは愛すべき猫をじっくりと観察するところから、ジャーナリングの第一歩を踏み出させようという、見事な魂胆と仕組みが備わっているのが、こちらの『猫とわたしを整えるジャーナリングノート』なのであります。

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猫と出会う前、つまり猫紀元前(B.C:before cat)のことから思い出してみましょう。
(写真提供:『猫とわたしのジャーナリングノート』服部円著/オレンジページ)

さて、その気になるノートの中身でありますが、初めからいきなり己の内面と向き合えと迫るような、ハードルの高いものではありません。冒頭に用意されておりますのは、愛する猫のこと、猫との運命的な出会いのエピソード、はたまた猫から見た自分などなど、猫のことなら三日三晩でも語り続けられる、我々のような人間に好適な質問の数々であります。

これらの質問を、愛猫の姿を思い浮かべながらスイスイとクリアしていきますと、あら不思議。まるでスロープをなだらかにLUUPで降りていくかのごとく、いつの間にやら自分自身のジャーナリングへと滑らかに移行していく見事な作りとなっておりまして。長年、猫へ向け続けていたあふれんばかりの愛情を、気負うことなくスライドさせて、自らへの自己愛へと転換させる秀逸なサポートメソッドとなっているのであります。

猫の様子を書き留めるという、猫と暮らす者にとっては苦にならない、いやむしろ進んでやりたい悦びの行為を入り口にいたしまして、いつの間にか己の心をも書き出し、整えてしまうという一石二鳥のマインドフルネス。

気になるお値段は、税込1870円。Amazonでも絶賛販売中となっております。

年末年始に買った手帳が早くも白紙続きで罪悪感を抱いている方も、これから新たに日録をつけようと思い立った方も、まずは愛する猫様をじっくり観察するところから始まるマインドフルネスの世界へ、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。皆さまと愛すべき猫たちとの暮らしが、この一冊を通じてより健やかに整ったものになりますよう、一方的に祈念する次第であります。

『猫とわたしを整えるジャーナリングノート』服部円 著・オレンジページ

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