店員の数よりも、お客の数よりも、監視カメラの数よりも多い猫。
香港の地下鉄港島線(Island Line)の炮台山站からほど近い場所にありますのが、神保町のすずらん通りにあると言っても違和感ナッシングな古本屋さん「森記圖書公司」。一部の猫クラスタにはすでにおなじみで、猫がわんさか店内を闊歩するお店として知られております。その数は40匹以上。フランスのAFP通信が取材した映像が、2018年の8月に公式チャンネルにアップされておりましたので紹介するといたしましょう。
同時期にイギリスBBCにも取材されるほど、世界中の猫クラスタの耳目を集めるこちらの書店。店主のChen Haoさんは、1983年に最初の猫を世話し始めてから、かれこれ約40年、700匹以上の猫を世話してきたそうです。猫が主役と思いきや歴とした古本屋さんで、店頭にの貼り紙には、「各位愛貓朋友,這是一間書店,只不過有貓相伴,千萬不要為玩貓而來,謝謝!」と注意書きが記されております。
エセ関西弁で翻訳しますと、「ええでっか、猫を愛する皆さん、ここは本屋で猫の相手をする場所やおまへん。猫と遊びに来るのはあきまへんで。毎度おおきに」。猫の本屋と言われることは好まず、猫を世話してる古本屋というスタンスで透徹しているのであります。まあ、動画を見ると、猫と遊んでいる合間の息抜きで店を切り盛りしているように、一見見えてしまいますが、そこは猫の魅力というか魔力というか、猫を前にしては口元が緩んでしまう人間生来の脆弱性に由来するものと考えられます。
香港といえば、残念なこと世界の耳目を集める乱闘騒ぎスポットとなってしまっておるわけですが、炮台山站付近も主戦場になっている様子ですので、Instagramにアップされたお店の写真ですとか、公式facebookページを見つめながら、同じく猫を愛する者として、一日も早く静かな日常が戻り、猫と書店の無事を祈る次第であります。
[Hong Kong bookstore cares for your reads… and feline needs/YouTube]
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