無防備に横たわる猫の腹に顔を埋め、目を瞑り、耳そばだてて猫の鼻息を聞く。まぶたの外から伝わる、ほどよき猫の体温と、芳しき香り。そして閉じたまぶたの内側にはこんな宇宙が広がっているはずであります。
「猫の腹は、我々猫飼い主を吸い込むブラックホールを有する」という妄想が掻き立てられるこちらの作品、昨年に猫ジャーナルでも紹介しました、イラストレーターne22co(ねこ)さんの新作。11月22日(木)〜25日(日)の4日間にわたり、吉祥寺のギャラリーイロで作品展「つながり つながる」を、このほど開催されるとのことです。
三毛だの茶白だのハチワレだの黒だの白だのと、猫の毛色を気軽にひと言にまとめている我々ではありますが、よーく見ると同じ黒のように見えて体の部位によって色が違ったり、シマシマだったり赤っぽかったりと、とっくりと見つめないと気づかない猫を彩る豊かで多彩な色を、一目で感じさせてくれる作品が一堂に会する展覧会。目と心のコンディションを整えて、深呼吸をしながら臨みまして、目の鱗を取り除いた後、自宅の猫を改めて見たときに出会う新しい色が、猫との絆をより深くつなげてくれるかもしれません。
前回と同様に原画の展示および販売、商品販売、受注会を行うとのことで、見惚れた作品のお持ち帰りも可能だそうです。壁に飾るんじゃなくて身にまといたいという方には、アパレルブランド「CHONO」とのコラボで生まれた、ne22coさんの猫イラストをあしらったテキスタイルのスカートなども販売されていますので、合わせてご覧ください。
展示に関する情報や制作中の作品は、公式Instagramに掲載されております。
[作品展「つながり つながる」@ギャラリー イロ(吉祥寺)/ne22co.com]
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