なんと尊い日輪のごとき目玉焼きであります。
朝の目覚めとともに鼻腔を刺激する、香ばしい焼けた白身の香り。かけるのは塩コショウか醤油か、はたまたソースかで人間関係の亀裂をも招くといわれる目玉焼きでありますが、これだったらそんな心配はご無用であります。
食卓に置かれた大きな円形クッションにて、おあつらえ向きに眠る白猫さん。飼い主の手にはなぜかオレンジが一つ。ぐっすりスヤスヤと丸まっている白猫の真ん中に、まあるい黄色のオレンジを置くとあら不思議。そこに現れたのはツヤツヤとした白身にプリプリとした黄身が乗った目玉焼きであります。
しばらくの間、美しさをたたえながら繊細な均衡を保っていましたが、美とは不安定なもので、寝息で膨らむ腹に揺らされコロコロコロリとオレンジは落下。寝ぼけ眼の白猫をよそに飼い主はほくそ笑むのでありました。
レモンであれば丸善が粉葉みじんにされるところでしたが、オレンジでよかったです。
[My white cat disguised as a fried egg/YouTube]
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