本日の美人猫は、トルコの首都・イスタンブールで見かけた怪しいカメラマンを凝視する猫。シッポをおっ立て、両耳を耳毛ごとおっ立て、四肢をも真っ直ぐおっ立てて、その美しき立ち姿をもって怪しき御仁が何者か見定めようとしている姿であります。
毛という毛の1本1本が外に向かって伸び、猫の体に内在した気が通り抜けたようにも見えてきます。怒髪天を突くという故事成語がありますが、藺相如の怒りっぷりではなくてこんな風に怒る猫の姿が元になったんじゃないかと思わせます。不動明王の忿怒の形相も猫が怒ったときの顔なんじゃないでしょうか。そう考えていくと、結局猫は神様であり、だからやっぱり美しいという、いつもの話に収束するわけであります。
ちなみにその後は誤解もとけたようでして、こんな愛らしく穏やかな表情を撮らせてあげておりました。
[Photo by Maria Teneva on Unsplash]
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