起き抜けの、こんな顔でも、まさしく美しく愛らしいのであります。
いつもはキリッとしているアイツの顔も、共に暮らす僕(しもべ)に持たれて、ぬくもりを感じながら惰眠を貪っているときは、こんな表情に違いありません。それは心を許した僕だけに見せる顔。本日の美人猫は、気の置けない間柄にしか見せないであろう顔を全世界レベルで披露してくれたキジトラさんであります。
美しい猫があり、猫の美しさという様なものはない。世阿弥は、能の「花」の種を「物数を究むる心」と説きましたが、猫の美しさの種は「世話を究むる心」といってもいいのではないでしょうか。新しい令和の時代の世界に、このキジトラさんのように愛された美しい猫が増えますようにと祈る次第です。
[Photo by Chris Abney on Unsplash]
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