吹きたまる落葉や猫の床となり。
本日の美人は秋にしか姿を見せない、紅葉をまとった三毛猫さん。まとうというより、同化とか擬態とか土遁といったほうが的確かもしれませんが、当事者はサラサラでフワフワなお布団で横たわっている感覚なんではないでしょうか。
こうして秋の柔らかな日ざしを浴びながら、屋外で日向ぼっこができるのも、あとわずか。短い秋の一日を楽しむ猫の姿を見ておりますと、落葉のベッドの代わりに、お布団で陽を浴びながら横になって惰眠を貪るのも悪くないと思われる次第です。
ちなみに冒頭の一句の元ネタは、子規の「吹きたまる落葉や町の行き止り」であります。
[Photo by Milica Spasojevic on Unsplash]
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