日本で最古の猫文献史料は『日本霊異記』でしたが、絵画史料での最古の史料とされているものは『信貴山縁起絵巻』です。その「山崎長者巻」「延喜加持巻」「尼公巻」全3巻のすべてが余すところなく、全会期中にわたって公開される、初の特別展「国宝 信貴山縁起絵巻」が奈良国立博物館で開催中。会期は5月22日(日)まで。あと一週間となりましたので、まだ足を運べていない猫及び歴史クラスタの皆様にご紹介する次第です。
ちなみに、皆様お目当ての日本で描かれた最も古い猫の絵はこれであります。毛色は黒白、鼻先は黒、首には首輪もしくは巻いた布が見えます。
【信貴山展】信貴山縁起絵巻には、猫が描かれています(尼公の巻)。実は、この猫、日本最古の「絵に描かれた猫」なんです。絵巻のどの場面に描かれているかは、会場で! #信貴山展 #奈良国立博物館 #猫 #猫の絵 pic.twitter.com/xdzT9usCdI
— 奈良国立博物館 (@narahaku_PR) 2016年4月11日
昨日の土曜日に足を運んだ知見を申しますと、いくつかある展示のうち『信貴山縁起絵巻』のところだけ、間近でかぶりつくように順番に見るには、会場内で順番待ちがあります。開場直後に入れば約15分待ち。13時ごろで約40分待ち、午後3時ごろになると約60分待ちと、遅い時間になるほど待ち時間が伸びていましたので、ご留意ください。
ちなみに、展示ケースからやや離れて「間近でかぶりつく人たちの肩越しに見る」のでもよければ並ばずに見られます。展示の最終セクションには、高画質な絵巻のデジタルデータをiMacで閲覧できるコーナーも用意。猫のアップ画像には、こちらでかぶりつくこともできます。
東京駅6時発の「のぞみ1号」に乗って、近鉄京都駅で8時15分発の賢島行き特急に乗り換えて、さらに大和西大寺で乗り換えると近鉄奈良駅に着くのは9時前。そこから鹿を横目に歩いて向かうと、9時15分ごろに奈良国立博物館へ到着しますので、9時半の開館までしばし待ち、開館と同時に絵巻を堪能するのがおすすめです。館内には無料(使用後に100円玉が返還されるタイプ)のコインロッカーもありますが、数は少ないので、なるべく荷物は少なめにして行ったほうがいいでしょう。図録もありますしね。
また、当日券は大人1300円。博物館入口の窓口もしくは自動券売機で購入できます。クレジットカード対応は窓口のみのため、自動販売機で現金にて購入したほうが早く入場できるかと思います。
また地下のカフェレストランのランチメニューは「オムライス」「生パスタ」「カレー」の三択だったことも、ご参考になりましたら幸いです。日本最古の猫絵画史料の原本を、直接見られるまたとない機会ですので、猫及び歴史クラスタの皆様はどうぞお見逃しなく。
[特別展「国宝 信貴山縁起絵巻」 /奈良国立博物館]
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