2020年7月11日

本日の美人猫vol.378

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本日の美人猫は、正調真性正真正銘清く正しき香箱座りの茶白猫。

前足の完璧なまでの納まり具合に加え、首の角度、背中の丸みに納めた後足で膨らむ毛並、いずれのポイントも申し分ない、これぞ香箱の真骨頂。撫で撫でせずにはいられないフォルムであります。

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ちなみに香箱座りの香箱とは、名前の通りお香を納める箱でして、香箱のように座ることを「香箱をつくる」ともいいます。では香箱ってどんな形かと辞書で調べたところ、『日本国語大辞典』の「香箱」の項で挿絵として示されていたのは1770年に刊行された鈴木春信画の『青楼美人合』のこちら。右側ページの遊女が枕を香炉の上にかざして焚きしめている、その下側にある黄色い箱が香箱です。猫の香箱座りも箱形っちゃ箱形ですが、やや違和感があります。

香箱には香合(こうごう・こうご)という別名がありまして、文化遺産オンラインにて「香合」を検索すると、出て参りました、猫の香箱座りフォルムに近い香合が。練り香を入れる丸みを帯びた蓋の香合に、タヌキの香合、そして猫の香箱座りにソックリな鹿の香合や水鳥の香合も。猫に限らず、人が背を丸めてうずくまる姿も「香箱をつくる」と言ったことから、恐らく、こういう丸っこい香合(=香箱)の形から、香箱座りという言い方ができたんじゃないかと思われる次第です。

[Photo by Francis Nie on Unsplash]

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