もしかして、私たちが求めていたのはこれだったのでは。
全国1千万人の、今日も今日とてトイレ掃除に明け暮れるシステムトイレユーザーのみなさま、お待たせいたしました。もしかしたら、あなたの抱えるあのお悩みを解消できる気がしてくる、ソリューションをご紹介いたします。
猫トイレの悩み、そう、それはあのすのこ。詰まった猫砂を爪楊枝で押し出したり、こびりついて固まった尿石を取るためにクエン酸に漬けたり尿石洗剤を投入したり、運がついた細い隙間にアルコールやら洗剤をかけまくったり、結局落ちずに丸ごとつけ置きしたり、それでもニオイがとれないからすのこだけ買おうとしたら、公式ショップでも部品売りされてなくて結局本体ごと買い替えたりといった悩みをお抱えのアレ、取り替えて欲しいのは砂とかシートじゃねえよ、すのこだけなんだよ、といった遣り場のない慟哭を生じさせるアレであります。
こちらの動画で紹介されておりますのは、ポルトガルはリスボン近郊のリオ・デ・モウロに本社を構える、ペット用品メーカー「Always Pet Care」の猫トイレ「Always Cat Litter Box – Up & Sift」であります。直訳すると「ずっーと使える猫トイレ-持ち上げて篩え(ふるえ)」といったところでしょうか。
一見、日本でもよく見かけるすのこ付きトイレですが、その特長は動画を見れば一目瞭然。砂入れトレイその1・すのこトレイ・砂入れトレイその2からなるサンドイッチ構造となっており、すのこに常時砂を乗せるんではなく、すのこは2つの砂入れトレイの間へ収納しておくのであります。砂はといいますと、上の砂入れトレイにためておくだけ。猫砂はさらさらで細かな形状。恐らく、鉱物系と思しき猫砂を用いるようです。猫のオシッコは砂に吸われて塊に。ブツのほうも水分を吸われて砂に包まれた細長い塊となります。日本の猫トイレですと、一般的には、この砂の塊をスコップで1つずつ取り除くわけですが、「Always Cat Litter Box – Up & Sift」は違います。
ブツの入った砂入りのトレイを持ち上げて、そのまま中身を、直下のすのこトレイへとぶちまけます。するとブツはすのこでキャッチされるので、そのままゴミ箱へポイ。再利用できる砂は、その下の砂入れトレイへ自動的にたまりますので、あとは砂入れトレイの上下を入れ替える形で、再び重ね直せばお掃除完了となるのです。テキストだと無駄に長いですが、動画を見ると「そうだよ、これでええやん!」と、クッキーババアが焼いたをクッキーをクリックするかの如く、いいねを連打したくなること待ったなしであります。
大変悲しいお知らせとしては、例によって例のごとく、公式ショップから発送できるのがボルトガルとスペインのみでして、日本への発送には非対応となっております。ちなみに気になるお値段は、本体が29.90ユーロ、消耗品の猫砂が6kgで10.90ユーロ、16kgで21.90ユーロとなっております。
どこかの日本の商社が販売代理店になって、国内販売に対応されることを切望する次第です。または、日本のDIY魂を揺さぶり、似ている国内製品を魔改造する奇特な方が登場するのを願っております。もちろん、メーカーの皆様による、既存品を有効活用された新商品開発にも期待するものであります。
[Always Cat Litter Box – Easy Clean/YouTube]
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粒状の猫砂(ペレット)には対応しているのでしょうか。